O cuiqueiro no Japão

笑顔とビートを携えて西へ東へ駆け回る「スマイルビート」代表、カズの日常をご紹介します。

大瀧さんのこと

2014年、あけましたね。
昨年の振り返り後編や新年のご挨拶を書かねばと思うのですが、
どうしてもこれを書かないと手につかない心境なので…

昨日の昼、スーパーの買い出しから帰る車中で、
こんなニュースがラジオから…

大瀧詠一さん急死 65歳早すぎる…ポップスの天才 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

今年は私が敬愛する大好きなミュージシャンが
たくさん手の届かないところへと旅立った一年でした。
年の瀬はいいニュースが聞けることを…と思ってた矢先の
大晦日の訃報…御大、洒落がキツ過ぎます。

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大瀧さんはいい意味で私の人生を狂わせた人。

もともとそうなる素養は持っていたのかもしれないけど、
大瀧さんの音楽に出会ったお陰で、
・ライナーノートを真剣に読んで音楽を聴く習慣が当たり前になった
・作家やバックのミュージシャンでレコードを買うようになった
・とにかく音楽の聴き方や音楽に対する姿勢がガラッと変わった
・洋楽が大好きになった…しかもマニアックな(笑)
・中古盤屋や輸入盤屋でカタカタ音源漁るようになった(爆)

あと、単なるプレーヤーでなく仕掛けることが好きなのも、
何かを作り上げるのが好きなのも、
細かいところにこだわるマニアック体質も、大瀧さんからだ。

とうとう、輸入盤屋がない田舎生活に耐えられなくて、
何が何でも輸入盤屋のある都会に出ようと
あれこれ頑張って都会に出て来たのも大瀧さんがきっかけだ。

たぶん、東京に出て来なかったらサンバだってやってなかったろうし、
今、自分を取り巻くステキなたくさんの友達とも出会えていなかった。
それこそ、ダンナとも結婚していなかったかもしれない。
今頃、別府で家業を継いで、別の人生を送っていたと思う。

新譜が出ないことも楽しみの一つにしてしまう
筋金入りのナイアガラーだけど、
これからはもうどんなに待っても新譜は聴けないんだと思うと
寂しくて寂しくてたまらない。


我が家にあるトライアングルVol.1のLPには、
達郎さんと銀次さんのサインが入っている。
20年ほど前に銀次さんにサインをもらった時に
「ここに3人のサインを揃えるのが夢なんです」と話したら、
「最後の1人から貰うのが大変だね〜」と笑顔で言われた。
とうとう3人揃えることは無理になった。

何か年の瀬に心の中にぽっかり穴が空いてしまいました。
大瀧さん、いろいろありがとうございました。
心からご冥福をお祈りします。